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会計情報|Accounting information

JFS会計事務所は日本と英国を結ぶ機動力の高い国際会計事務所です。
会計情報についてご案内します。

最初に:
会計の概念は個々の状況において適用方法が大きく変わりますので必ずしも御社の状況に以下の情報が合致をするとは限りません。私どもの目的は、読者に会計について考えていただく教育材料を無料提供することであるため、当事務所の情報に間違いがあり読者に財務上などの損失を生じた場合にでも責任は一切取ることができませんことを最初にお断りしておきます。

銀行情報の重要性

会計帳簿において一番重要なのは重複がなく、漏れがないということです。英国の銀行は支店におけるカウンター業務は収益性が低いため優秀なスタッフをおいたり手間をかけたりしませんので、を日本の銀行より事務上の間違いが多いです。しかし不完全な会計システムをもっている会社や個人よりは銀行ステートメントというものは信頼性がずっとありますので情報を整備する際の出発点としてください。管理をしっかりと行っている会社や個人においてはまったく他人の取引や不正の取引が含まれていないかどうか定期的にチェックをする必要があります。英国の銀行は環境保護と費用削減の見地から紙の銀行ステートメントの送付を省略したいという依頼をしてきますが、監査人や税務当局はオリジナルの文書を好みますし、チェックをするリマインダーという意味でも送付を続けてもらい必ず詳しくチェックをする体制を整えることをお勧めいたします。また詐欺師はパスワードを入力してくださいという偽のメールを送付したり、「あなたの口座で不正な動きが発見されたので、以下の口座に残高をすべて送金するように」というような振込詐欺のための電話をしてくることもあるので注意ください。英国ではオンラインバンキングの普及で小切手を送ることなどは少なくなっていますが、小切手帳が郵便箱から盗まれ、署名を擬製した小切手が振り出されることもありますので不審な取引が無いかどうかチェックする必要があります。

成功努力方法について

Successful Efforts Method

石油会計において様々な特殊会計方法が石油会社の財務諸表比較を容易にするために推薦されております。石油業における推薦される会計方針書(SORP)に以下のような規定があります。
SORPの50条 すべての、ライセンス取得以前の経費、ライセンス取得費用、探求費用と査定費用は(同時期に費用認識されるような51条に規定されるような経費を含めて)、井戸、油田や一般探求費の管理会計上のコストセンターに、埋蔵確定判断によって当初は固定資産化される。様々な探求と開発時期に発生した費用は、商業性のある石油埋蔵量が確立されるか、埋蔵確定判断が完了しない場合には、費用認識される。
SORPの54条 査定終了後に、商業性もった埋蔵量のある油田が発見されたならば、それから、油田を発見する際に発生した固定資産化された正味費用は、単一の油田コストセンターに移項されるべきである。後ほど発生した開発費用は、もし好ましいのであれば、事後設計費や他の井戸開発費用などを含めて、このコストセンターで固定資産化される。
SORPの55条 50条に規定されている石油業に直接付与されない関税やロイヤリティ、管理費用や一般的な諸経費といったすべての一般管理や生産関連費用は費用計上されるべきである。

包括費用方法について

Full Cost Method

SORPの68条 すべてのコストプールにおいて発生したすべての費用は分量に応じて生産ユニットベースで償却されるべきである。
SORPの69条 償却費用はプール毎に計算されるべきである。

年金処理の会計処理

SSAP24 ペンション費用の会計処理において、年金は掛金建年金と給付建年金に大別されます。

VAT未登録業者の記帳について

VATを登録していない会社においては、購買VATの還付請求をすることも、売上げにVATをつけて請求する必要もございませんので、記帳をする際にはVATを含んだ形で行います。

複式簿記の基本原則

ほとんどの方は、損益計算については理解できるようです。プラスが売上、マイナスが費用、その差し引きが利益というのはわかりやすいです。しかし、記帳は複式簿記で行われているので、現金、在庫商品、売掛金などの資産や、買掛金やローンなどの負債も同時に考えなくてはなりません。会計学の教科書を読めば、いろいろ難しく書かれているので、複式簿記というものが非常に難しいものであると考えられている方はいないでしょうか?
例えば、借り方(左側)貸し方(右側)という考えがあります。英語で言えばDebitとCreditです。会計学の教科書には、資産の増加、負債の増加、資本の増加、損益の減少など個々の状況において貸借がどちらか暗記しなくてはならないかのように書かれているものが多いようです。しかし、もともと会計の記録は現金の動きを記録することから出発していますので、その考えを基本にすれば簡単に理解をすることができるのではないかと思います。
皆さんは銀行ステートメントをご覧になったことがあると思います。給与が入ってくればクレジット(借り方)側、家賃などを払えばデビット(貸し方)側に記載されています。しかしながらこれは、銀行から見た考え方であり、実際にあなたの会社の銀行勘定を複式簿記で記録する場合、まるっきり逆になります。つまり入金があれば、デビット(貸し方)側、出金があればクレジット(借り方)側というわけです。
例えば、あなたがマーケットで果物を売っていて、林檎を1個10ペンスで仕入れて、50ペンスで売っていたとしましょう。財布には50ポンドが入っています。この状態では複式簿記ではどうなるでしょうか?
お金が50ポンドあるということは、個人で50ポンドを果物屋として入金したのと同じです。そのため、現金がデビット(貸し方)側に50ポンドあります。複式簿記は名前の示す通り、一個の事象に2つの解釈がされます。逆のクレジット(借り方)側を考える必要があります。この時点では個人でお金を準備しただけであるので、損益に影響があるわけではありません。つまりバランスシートの領域であると考えられます。この現金は、今の所、果物屋の運転資金ということにしていますが、別にサンドウィッチを買ったりしてもよいわけですから、果物屋にあなた個人が貸しているローンということになります。つまり、デビット:現金50ポンド、クレジット:ローン50ポンドということになります。

支払いの記録で間違いやすい項目と修正方法

一番よくある間違いは、すでに購買勘定に記録しているのに、現金支払いとして二重に記録をすることです。会計記録は発生主義と呼ばれる請求書ベースでなされます。しかし、初心者の方において現金の動きにしか注目しないことが多く見られ、このような間違いが発生します。
これは個々の残高の残っている取引先の残高を調べてみて、残高が残っているのが正しいかどうか分析をすることにより発見できます。また逆に損益計算表において、去年と比べて費用が大きく変わった項目がないかどうか調べ、その理由が「家賃は10%値上げされた」「電話代はディスカウント業者を使用したので減額した」など説明できるかどうか考えるというのも方法です。

勘定科目は会社によって異なる?

会社の事業内容、費用構造、会計方針の違いなどで個々の会社の財務諸表は大きく異なり、それに応じて勘定科目も同じような項目において記帳方法がまったく異なってきます。
例えば通常の会社が乗用車を買った場合は固定資産となりますが、自動車販売会社が商品としての乗用車を買った場合には流動資産の商品となります。正しい勘定科目を選択するためには、車両の購入という目先の事象だけにとらわれることなく、大きな文脈というものをつかんで記帳をすることが肝要です。

財務報告原則のステートメント

Statement of principles for financial reporting

財務報告原則のステートメント(Statement of principles for financial reporting)は会計基準協会が一般的目的のための財務諸表を作成し表示するにあたり 根底となすべきであると考える考えをまとめたものです。
この 財務報告原則のステートメント自体は会計基準ではなく、会計基準の位置づけをもっておりません。
真実性および公正性は、英国およびアイルランド共和国の財務報告の根源的なものであるといえます。
原則のステートメントの主たる目的は、個々の会計基準の設定プロセスにあります。会計基準は以下の他の要素を考察するものです。
法的用件、費用対効果の考察、特定の産業に該当する事項、変革への方向性、会計基準導入について。

建設途中の投資不動産

FRS102号において当初の費用を資産化する際と同じ条件が満たされた際に可能となります。その条件とは当該項目の将来の経済的なベネフィットが会社に対して発生する可能性が高く、該当項目の費用が信頼性を持って計測できるということです。現存の建物が解体される場合には、土地と建物を別項目に分けて解体する建物を経済耐用期間で減価償却をし、残余価値(おそらくゼロ)にまで落とす必要があります。経営陣が意図した水準で運営が可能になるための場所と条件を満たすために直接付与できる費用についてはすべて計上が可能となります。


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